VDT作業における室内照度条件の推奨値は,様々な因子によって微妙に影響を受けるが,一般に500~700Lux程度と報告されている(野呂1983,金谷1984)。これらの推奨値は一般的たVDTワークステーションを考慮しているのであるが,それらがあまりにも多岐に渡っているため原因究明の焦点がボケているように思われる。本研究は適正な照度条件を検討するにあたり,基本的な生理反応を探るため,高輝度のCRTを注視するという作業を被験者に負荷し,極端な照度条件を設定し,人間の反応を調査したものである。