Bacillus stearothermophilus 由来のCGTase (EC 2.4.1.19)を用いて,フラクトースへの糖転移および糖転移物の生成条件について検討した. Bacillus stearothermophilus 由来のCGTaseをα-CDとフラクトースの混合水溶液に作用させたところ,一連の糖転移物が生成した.このCGTase反応液をグルコアミラーゼで分解したところ,主たる糖転移物としてツラノースとトレハルロースの生成が認められ,CGTaseはフラクトピラノースの3位と1位水酸基にグルコシル転移することがわかった.そこで,主たる糖転移物のツラノースの最適な生成条件を検討した.その結果,30%α-CDと30%フラクトースの混合水溶液にCGTaseを300 U/g-α-CD,60°C,pH 5.5で24時間作用させ,その後グルコアミラーゼ処理することによりツラノースは約44%生成した.