植物エキス発酵飲料は約50種類の植物を原料として,ショ糖の浸透圧を利用してエキスを抽出し,おもに酵母( Zygosaccharomyces spp. and Pichia spp.),乳酸菌( Leuconostoc spp.)の発酵によって製造される.この飲料から O -β- D -fructopyranosyl-(2→6)- D -glucopyranose(糖1)が見出され,発酵によって生成される.糖1は,ショ糖と比較し0.2倍の甘さであり,酸に対する安定性はショ糖とほぼ同等であった.また,低う蝕性,難消化性糖であることが認められ,さらに,腸内細菌による資化性を調査したところ,この糖質はクロストリディウム属菌などに利用されず,ビフィドバクテリウム属菌によってのみ資化された.