セルロースを用いたカラムクロマトグラフィーにより,海洋性軟体動物 Patiopecten yessoensis (ホタテ貝)の中腸腺から1,4-β-エンドグルカナーゼが均一に精製された.本酵素(EG66)はSDSゲル電気泳動的に相対分子質量66Kと求められ,pH6.0にて最大活性を示した.EG66はCMC,ヒドロキシエチルセルロースの他にグルコマンナン,β-1,3-1,4-グルカンに高い加水分解活性を示したが,結晶セルロース,キシラン,キシログルカン,ラミナリン,β-1,3-1,6-グルカン,ガラクトマンナン,アルギン酸等に対しては活性を示さなかった.本酵素のN末端はGATNVQITNEWPGGFQGTFと同定された.