Bifidobacterium longum JCM1217由来の組換えβ-fructofuranosidaseの酵素化学的性質について調べた.大腸菌で発現させた組換えタンパク質は低重合度のフルクトオリゴ糖に対して高い加水分解活性を示した.精製した組換えタンパク質の分子量はSDS-PAGEで約64,000,MALDI TOF-MSで59,600と測定された.最適pHは5.7,pH安定性は5.0-7.9であった.温度安定性は50°Cまでであった.各基質に対する K m (m M ), V max (μmol/min/mg of protein), k 0 (s-1), k 0/ K m (m M -1 s-1)は,1-kestoseに対して1.2,97,96.4,80.3,sucroseに対して38,64,63.6,1.7,neokestoseに対して2.1,109,105.3,50.1,nystoseに対して4.2,52,51.7,12.3,fructosylnystoseに対して3.1,66,65.6,21.2,inulinに対して16.5,72,71.5,4.3であった.本組換えタンパク質はフルクトオリゴ糖に対して高い親和性を有していた.