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文章基本信息

  • 标题:糖鎖を活用したインフルエンザウイルス感染阻止剤の酵素化学合成
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  • 作者:尾形 慎 ; 村田 健臣 ; 朴 龍洙
  • 期刊名称:Journal of Applied Glycoscience
  • 印刷版ISSN:1344-7882
  • 电子版ISSN:1880-7291
  • 出版年度:2010
  • 卷号:57
  • 期号:2
  • 页码:137-143
  • DOI:10.5458/jag.57.137
  • 出版社:The Japanese Society of Applied Glycoscience
  • 摘要:

    ムチンは,高度にグリコシル化された高糖含量(40-60%)の多様な糖鎖構造を有する糖タンパク質の総称で膜表面に存在し細胞表面の保護,細菌感染の防御に役立っている.したがって,ムチンを模倣した糖鎖ポリペプチドを作製できればインフルエンザウイルス(IFV)やレクチンに対する分子認識プローブおよび感染阻害剤への利用が期待できる.われわれは,このような多価に存在するムチンの糖鎖機能に着目し,酵素-化学合成法によりアシアロ型およびシアロ型糖鎖を有する糖鎖ポリペプチドの簡易合成を試みた.まず初めに,本研究室で見出されたセルラーゼを触媒素子とした縮合反応によりグリコン部であるLacNAcとアグリコン部である5-trifluoroacetamido-1-pentanolから5-trifluoroacetamidopentyl-β-LacNAc配糖体のワンポット合成法を実現した.続いて,本配糖体をアクセプター,UDP-GlcNAc/-Galをドナーとして,昆虫細胞発現β3GnTIIと市販のβ4GalTIとを順次使用後,脱アセチル化することでLacNAc繰り返し構造を有する4-6糖アミノアルキル配糖体を高収率で得た.次に,合成した各種配糖体のアグリコン部末端アミノ基と納豆菌由来γ-ポリグルタミン酸(γ-PGA)のカルボキシ基とを縮合反応することで,γ-PGAを基盤とした各種アシアロ型糖鎖ポリペプチドを作製した.続いて,合成基質であるアシアロ型糖鎖ポリペプチドに対しシアリル化可能なST6GalIの発現系構築を試みた.ラット肝臓cDNAライブラリーを鋳型としたPCRによりST6GalI遺伝子を増幅し,カイコ由来bombyxin分泌シグナル配列,精製用低分子タグ配列を含む融合遺伝子を構築した.この融合遺伝子を挿入した組換えBmNPVバクミドを作製し,カイコ幼虫に注射後1週間飼育して体液を採取することで,カイコ体液中における本酵素の簡便な量産化技術を確立した.最後に,本酵素を用いてアシアロ型糖鎖Gal末端のC-6位への位置選択的シアリル化を高効率的に行うことでさまざまなタイプのシアロ型糖鎖ポリペプチドの酵素合成が可能となった.またわれわれは,これらシアロ型糖鎖ポリペプチドがIFVに対する分子認識プローブおよび強力な感染阻止剤として機能することを実証した.

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