グルクロン酸資化菌30株について菌体外多糖の生産性を検討し,通性嫌気性菌のAeromonas属のGLCA 9B株がウロン酸を基質とした窒素制限培地で5g/L程度の菌体外多糖を生産することがわかった.炭素源としてグルクロン酸,ガラクツロン酸,グルコースを用いた場合に,生成した多糖の構成糖には差が見られなかった.主成分はガラクトースとマンノースであったが,これにラムノース,アラビノース,グルコースが中性糖として,また,グルクロン酸,ガラクツロン酸が酸性糖として結合していた.ガラクトースは1,3結合と1,4,6結合で存在し,マンノースは1,2,4結合であった.この酸性多糖は高分子量で高い粘性を呈する興味深い性質を示した.