竹生らの米の食味判定式には,アミログラフの最高粘度,最低粘度,ブレークダウンの3変数が含まれているが,これら3変数間には線形関係があり,多重共線性の問題がある.そこで,竹生らのデータをもとに検討した結果,y=-0.165x3 -0.00424x7 +0.120x12 -0.84x14 -0.313(R2 =0.695)が最適モデルとして得られた.ただし,最適モデルのクロスバリデーションの結果,予測値と実測値の相関は0.75で,予測値のばらつき範囲が広かった.竹生らも指摘しているように,実用的な米の食味推定式とするためには予測値の信頼性の更なる向上が必要である.