好熱嫌気性菌Thermoanaerobium brockii ATCC35047はコージビオースを可逆的に加リン酸分解し,β-グルコース1一リン酸とグルコースを生成する新規酵素,コージビオースホスホリラーゼを産生する.本酵素を各種カラムクロマトグラフィーにより,菌体破砕抽出液から電気泳動的に単一にまで精製した.本酵素の分子量は83,000,等電点は4.3-4.4であった.本酵素の至適pHは5.5,至適温度は65℃ であった.pH安定性は5.5-9.7,温度安定性は65℃ までであった.本酵素の活1生はHg2+イオンとPb2+イオンで阻害された.コージビオース,無機リン酸,グルコース,炉グルコース1-リン酸に対するKm値はそれぞれ0.77mM,0.85mM,3.52mM,0.77mMであった.