タカアミラーゼA(TAA)のアミノ基をトリニトロベンゼンスルホン酸,ホルムアルデヒド,ピリドキサール5'-りン酸で修飾し,蛍光試薬のオルトフタルアルデヒド(OPA)の場合と比較した.既報のように,OPAはTAAの強い失活をもたらすが,上記の3種類の試薬ではTAAの強い失活は起こらなかった三HPLCによる分析から,OPAとLys残基との反応はpHとCys残基の存在に依存して大きな差を生じた.これらの結果から,OPAとほかの3種の試薬によるTAAの修飾が異なる応答を示す理由として,Cys残基がOPA反応おいて重要な役割を果たしていることが示唆された.