Aspergillus sp. K-27の粗酵素標品よりエンドグルカナーゼとβ-グルコシダーゼを精製した.エンドグルカナーゼはモノマーで分子量は,21kDaであった.セロオリゴ糖に対する活性はセロヘキサオース>セロペンタオース>セロテトラオースの順で,ゼロビオースには作用しなかった.カルボキシメチルセルロースはよく分解した.アビセルとセロトりオースにはほとんど作用しなかった.β-グルコシダーゼは分子量130kDaと105 kDaの二つのサブユニットからなるダイマー酵素であった.二糖類への作用はラミナリビオース>ゲンチオビオース>セロビオース>ソフォロースの順であった.セロオリゴ糖への選択性(Vmax/Km)はセロトリオースが最大であり、,セロビオースに対する値が最小であった.