白金― アスベスト触媒を用いて,α,β,γ-シクロデキストリンの空気酸化を試みた.酸化反応物は,α-シクロデキストリンの場合はToyopearl HW-50Sカラム(溶出液:水)で,β-シクロデキストリンの場合はToyopearl HW-50Sカラム(溶出液:10%メタノール)で,γ-シクロデキストリンの場合はToyopearlHW-40Sカラム(溶出液:水)での,それぞれの液体クロマトグラフィー(GPC)で,完全に未反応物から分離された.この酸化物の収率はGPCの結果から,α-,β-,γ-シクロデキストリンで,それぞれ17.7,10.8,23.4%と計算された.しかし,この分離した酸化物を高速陰イオン交換クロマトグラフィー(HPAEC)で測定したところ,多くの酸化物の混合体であることが判明した.