L-Arabitolの生理効果をしらべるために,まず, Sprague-Dawley系雄ラット15匹を3群(1%L-arabitol, L-arabitol,5%L-arabitol)に分けて4週間飼育し,高用量では下痢になることを観察した.その結果に基づいて,本実験は2.5%のL-arabitolを含む飼料で4週間飼育し,対照群と比較検討した.対照群の飼料はレarabitolの代りにcelluloseを用いた.両群ラットの諸臓器重量を定したところ,L-arabitol群の脂肪組織が有意に小さく,一方,腎臓ならびに盲腸が有意に大きかった.また,盲腸と結腸の内容物も対照群に比べて意に多かった.これらの所見はL-arabitolが水溶性食繊維様の生理効果を有することを示唆している.