α-ガラクトビオースはさまざまな生理機能が報告されている.α-ガラクトビオースの結合位置異性体を同時に高感度で分析する方法を,アミノ安息香酸エチルエステル標識化法(ABEE標識化法)を用いて確立した.Candida guilliermondii H-404株のα-ガラクトシダーゼの縮合反応を用いて,ガラクトースからα-ガラクトビオースを主体とするα-結合ガラクトオリゴ糖(α-GOSA)を効率よく合成できる.ABEE標識化法を用いて,α-ガラクトビオースの合成の経時変化を調べた.その結果,反応初期から,主生成物はα-1,6ガラクトビオースで,その他,α-1,3-と1,2-ガラクトビオースが生成した.このα-GOSAから,活性炭クロマトグラフィーを用いて,α-1,6-,1,3-,1,2-ガラクトビオースを調製した.