モチトウモロコシ澱粉(WCS)をNeurospora crassa由来のグリコーゲン枝作り酵素(BE)で処理し,生成したBE処理WCSの性質を明らかにした.BE処理WCSはHPAEC分析においてグリコーゲンと同様の分枝鎖長分布を示し,平均単位鎖長は21.2から15.2へ変化した.また,その分子量はゲルろ過分析によりプルランを標準として2000kDaと計算された.BE処理WCSの見かけ粘度は3%溶液で同濃度のWCSの1/10であり,水溶性に富み,その水溶液は4℃ に1週間放置しても沈澱を生じず透明であった.