Arthnobatter sp.K-1株のゲノムDNAからβ-フルクトフラノシダーゼ遺伝子(bffA)をクローニングし,その塩基配列を決定した.bffAは1734bpからなり,578残基のアミノ酸をコードしており,この中には36残基のシグナル配列が確認された.推定される一次構造の相同性検索を行ったところ,本酵素はβ一フルクシダーゼよりもレバンスクラーゼと相同性を示し, Aetobacter diazotrophicusのレバンスクラーゼと最高い相同性を示した.bffAを組み込んだ大腸菌から発現酵素を精製しその性質を調べたところ,N末端のアミノ酸配列,一般的な酵素化学的性質はArthrobactersp.K-1株から単離したβ-フルクトフラノシダーゼと一致した.