文章基本信息
- 标题:読書速度促進の実験的研究
- 作者:肥田野 直 ; 伊藤 隆二
- 期刊名称:教育心理学研究
- 印刷版ISSN:0021-5015
- 电子版ISSN:2186-3075
- 出版年度:1961
- 卷号:9
- 期号:1
- 出版社:The Japanese Association of Educational Psychology
- 摘要:(1) 小学校5年生にとつて, よみやすさのほぼ等しい8個の文章および難易度のほぼ等しい読解力検査問題を各文章ごとに10問ずつ選定した。(2) 読書促進器を用い, これらの文章を黙読させると機械を使用しないばあいより眼球停留数は減少した。(3) 小学校5年生に対しこれらの文章を用いて8回の読書訓練をおこなつたところ, 訓練しない統制群よりも読書力が向上し, 特に読書速度が増進した。なお, 機械の使用不使用を問わず訓練効果がみられた。(4) 最も訓練効果があつたのは読書促進器を用いて毎週1回訓練した群であつた。(5) 知能が中上またはそれより高く読書力がこれに伴わない児童では機械を用い週3回集中的に訓練すると, 短期間で読書速度が増進するが, 効果の消失も速い。(6) 機械を用いない訓練は集中的に行つても短期間には効果がみられない。(7) 読書指導に際しては各人に適した読書速度を指示し, これに即して練習をくりかえすのが効果的である。この研究を進めるにあたり, 協力していただいた立川市立第三小学校島田茂先生, 大田区立大森第五小学校稲葉太喜栄先生, 文京区立湯島小学校横尾逸郎, 伊藤はま両先生, 台東区立黒門小学校久保田秀雄, 坂田シヅ両先生ならびに被験者として協力して下さつたこれらの小学校の当時の5年生諸君に厚く御礼申し上げます。また, 第1実験の資料整理に協力された東大大学院の神保信一氏, 第2実験の記録と分析を担当された東大大学院の渡部淳氏および第3実験において長期間実験者として尽力された相見範子氏に深く感謝します。なお, 読書促進器の試作その他の山越製作所の協力に感謝の意を表します。
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