文章基本信息
- 标题:高齢者介護施設における介護者の労働生活の質(QWL)に関連する要因
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- 作者:岩切 一幸 ; 外山 みどり ; 高橋 正也 等
- 期刊名称:産業衛生学雑誌
- 印刷版ISSN:1341-0725
- 电子版ISSN:1349-533X
- 出版年度:2022
- 卷号:64
- 期号:4
- 页码:198-210
- DOI:10.1539/sangyoeisei.2021-032-B
- 语种:Japanese
- 出版社:Japan Society for Occupational Health
- 摘要:介護施設における介護職員(以下,介護者 と記載)の人材不足が問題となっている.この対策とし て,働きやすい職場の構築が求められており,労働生活 の質(Quality of Working Life:QWL と以下記載)の向上 が必要になっている.しかし,優先的かつ重点的に取り 組むべき QWL 要因は明らかではない.そこで本研究で は,現在の介護施設における介護者の QWL に影響する 主要な要因と取り組むべき優先度を明らかにすることを 目的としたアンケート調査を実施した.対象と方法:調 査は,施設用および介護者用アンケートを用いて2018年 10~12月に実施した.対象施設は全国の特別養護老人 ホームから無作為抽出した1,000施設とし,対象介護者は 1 施設あたり 8 名の計8,000名とした.解析では,ロジス ティック回帰分析を用いて QWL に影響する要因を抽出 した.結果:解析対象施設は504施設,解析対象者は 3,478名であった.解析の結果,介護者 QWL との関係に おいて有意かつ最も高いオッズ比(OR)を示したのは人 間関係(OR: 3.92, 95% CI: 3.09–4.97),次いで作業人 数・配置(OR: 3.69, 95% CI: 2.56–5.32),コミュニケー ション(OR: 3.42, 95% CI: 2.66 –4.40),施設からのサ ポート(OR: 3.37, 95% CI: 2.69–4.23),労働時間・休み (OR: 3.20, 95% CI: 2.53–4.04),裁量(OR: 3.09, 95% CI: 2.46–3.88)と続いた.一方,給与は QWL と有意に関連 したが,人間関係などに比べてオッズ比は低かった(OR: 2.81, 95% CI: 2.19–3.61).また,腰痛のない者ほど高い QWL が示された.考察と結論:介護者の QWL を向上さ せるには人間関係,さらには作業人数・配置,コミュニ ケーション,施設からのサポート,労働時間・休み,裁 量に関する改善を優先的かつ重点的に実施すべきと考え られた.QWL 向上のための改善策としては,介護者の不 満理由から勘案して,上司・同僚との情報交換の促進, 労働時間や休暇,メンタルヘルスを相談できる担当者の 活用などが必要と思われた.給与は QWL を向上させる 要因ではあるが,人間関係などに比べて関連性は低く, 以前ほど重要ではなくなっていた.また,介護者の腰痛 対策は,QWL の改善に貢献すると思われた..
- 关键词:Quality of working life;Caregiver;Human relationship;Salary;Lower back pain