乳幼児, 妊婦や高齢者に「べにふうき」緑茶を飲用してもらうために開発した低カフェイン処理機は, 生葉に95℃の熱水シャワーを90秒以上吹きつける処理により, EGCG3”Me含量を減らすことなく, カフェイン含量を50%以上減少させることができた.本処理機は, 通常の製茶製造ラインでは, 粗揉機の前に設置し, 生葉投入口から生葉を均等な厚さにならしながら処理機内に入れ, 95℃以上の熱水シャワーをネットコンベアにより移送中の生葉に吹き付けた後, 常温水を噴霧して冷却することで, 低カフェイン処理を行う.本処理機は, 従来の網胴回転攪拌式蒸機 (800K) に比較して約1.8倍の設置面積が必要であり, 必要循環熱水量は約36000L/hr, 必要熱量は水注入と生葉温度の上昇とロス分を含め約35万kcal/hrである.また, 本処理により, 「べにふうき」緑茶の抗アレルギー活性は減少することはなかった.