高電圧パルス電界印加装置の効率化ために, 織物のたて糸に電気絶縁性繊維のポリエステル糸を用いて, よこ糸にチタン線を織り込み, このチタン線を電極として使用する織物電極を作製した.そして, この織物電極を用いたパルス殺菌装置の殺菌特性を, 大腸菌K-12株を用いて実験的に検討した.その結果, 印加電圧の増加と共に殺菌効果は高まった.織物電極のワイヤ密度を高くすることによって, 電極間距離の狭い電極が作製でき, これによって高い電界強度が得られ, 効果的に殺菌できた.処理液の導電率は殺菌効果に影響を及ぼし, 導電率0.22mS/cmのとき最も効果的に殺菌できた.生菌率は電極面積に依存し, 電極面積の大きい電極の方が, 殺菌効果が高かった.殺菌効果は流量に依存し, 流量を少なくして, パルスを処理液に連続印加することによって, 電極を通過する際の1回あたりの殺菌効果は高くなることがわかった.