国立国会図書館印刷カード, LCカード, NLM Current Catalog, 出版年鑑等のチエックリストの整備, 刊行によって分類, 目録業務はかなり省力化されたが, まだ現実には多くの問題が残存している。分類業務を洗い直すためにまず使用分類表の検討から行うべく, 採用分類表の現状を調査した所, 日本においても米国においてもNLMC採用館が増加する一方であった。その原因はどのような点にあるのかを他の分類表と比較しつつ検討した結果, NLMCが医学図書の分類表として極めて優れており, また時代性にも適しているということがわかった。しかし, 最も優れたNLMCではあっても, 日々発展を続けている現代医学に対応していくことは到底無理であり, MeSHの件名数の増加を参考にしてみても, そのギャップはかなり大きいものであることが推測出来る。そこで, 現実に惹起された分類上の問題点二例 (分析化学の分類, 周産期医学の分類) を取上げて, チエックスリト上の分類方法を参考にしながら, その具体的処理方法の検討を行った。