ウマの心拍数日内変動の周期変動を推定するため1頭のウマを用いて最大エントロピースペクトル分析の応用を試みた。最大エントロピー法ではその推定の前にサンプリング間隔および自己回帰モデルの次数(モデル次数)を決めなけれぽならない。そこで,サンプリング間隔およびモデル次数について検討した。その結果,サンプリング間隔では5または10分毎が,モデル次数は6時間より長い周期変動を解析する場合はN(データ数)/2,1から6時間周期の変動を解析する場合はN/5が適当であることがわかった。これらの条件により検討した結果,このウマの心拍数日内変動には約1および4,5,9,26時間周期の周期変動が認められた。