色調の異なる2種類のヤマブシ茸子実体(AおよびB)から脂溶性成分および冷水可溶性成分を除去し,その残渣をオートクレープ処理して熱水抽出粗多糖を得た.蛋白質を硫安沈澱で取り除いた後,DEAEsephadex chromatographyに供し精製多糖(AF2S-2およびBF2S-S)を得た.メチル化分析,スミス分解,酵素分解の結果から,これら多糖は共にβ-D-glucoseが(1→6)結合で主鎖を成し,(1→3)で枝分れした多糖であり,側鎖の鎖長は1~2であることが明らかとなった.また,重量平均分子量はそれぞれ13,000(AF2S-2)および22,000(BF2S-2)であった.