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文章基本信息

  • 标题:集団生産性・集団凝集性および集団参加性の相互関係
  • 作者:古籏 安好
  • 期刊名称:教育心理学研究
  • 印刷版ISSN:0021-5015
  • 电子版ISSN:2186-3075
  • 出版年度:1968
  • 卷号:16
  • 期号:1
  • 页码:26-31,61
  • DOI:10.5926/jjep1953.16.1_26
  • 出版社:The Japanese Association of Educational Psychology
  • 摘要:

    集団行動の諸要因の相互関係を公式化するためのカギは集団参加性にある。そこでまずこの概念について取り扱い, その3因子である連帯性・勢力性および親和性の相互関係を分析的に考察した。ここで用いた技法を集団行動の3変数すなわち集団生産性・集団凝集性および集団参加性の相互関係の分析にも適用した。この技法は重相関と重決定係数を算出し, 変数相互の相対的寄与量をみることによって, 相互関係を見とおすというものである。これによって, 若干の成果を得た。その主要な点は次のようである。 (1) 集団凝集性と集団参加性はともに課題遂行に有意の相関をもつことが示されたが, 相対的寄与量からいえば, 凝集性よりも参加性により重みがあることをより明確にできた。 (2) 集団参加性は, 平等的集団での場合には階層的集団よりも生産性に関連が深くなる。平等的集団では, 階層的集団よりもいっそう相互作用が積極的かつ効果的で, 課題遂行に寄与し, 課題遂行と参加性との対応がより大きい。しかし平等的集団でも知能水準の下位群の場合には, そういう傾向はそれほど明確に示されないので, 課題遂行と参加性との対応にはある限界があるだろう。 (3) 3つの変数のおのおのが, 相互に他の2変数によって推定される割合いは, 課題1の方が課題IIよりもおよそ大きくなる傾向がある。この要因は, 成員の目標達成のための手段的相互依存関係の程度にあると考えられる。一般には, 課題の困難を増すにつれて協同の度合いを高めなければならないが, 課題1は課題IIよりもこのような協同事態により適切なものとなっていることを示す。 (4) こうして, 協同・競争の集団を力学的な活動体系とみる考え方*を実証しえたと恵われるが, 3変数の相互関係の基本的な様相 (configuration) からは, 協同と競争の集団問に差はみとめられない。 しかし, 集団成員のパーソナリテン特徴は, 集団過程に劣らず重要である。集団過程とパーソナリティの相互関連を検討することが, 今後の課題となる。これは他の機会に発表したいと考えている。

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