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文章基本信息

  • 标题:保育効果に関する心理学的研究 保育期間の差の吟味
  • 作者:田中 敏隆
  • 期刊名称:教育心理学研究
  • 印刷版ISSN:0021-5015
  • 电子版ISSN:2186-3075
  • 出版年度:1968
  • 卷号:16
  • 期号:3
  • 页码:174-183,173
  • DOI:10.5926/jjep1953.16.3_174
  • 出版社:The Japanese Association of Educational Psychology
  • 摘要:

    本研究の目的は, 保育経験の期間の相違が幼児の分節能力の発達, ならびに基本的生活と社会的生活の習慣や態度の発達といかなる関係にあるかを吟味することにあった。 保育経験の期間として, 6才児では3年保育3年目2年保育2年目, 1年保育の3期と, 5才児では3年保育2年目, 2年保育1年目の2期を取り上げた。これらの期間に属する被験者群の平均知能は, ほぼ等しかった。 (1) 保育期間と分節能力との問には, 数的に, 長期保育群ほど分節能力に優れている傾向が認められたが, しかし, 各保育群間に統計上の有意な差がみられなかった。 (2) 保育期間と基本的生活の習慣や態度との間には, 平均値からみると6才児では長期保育群の方が優れている傾向が認められたが, 5才児では保育期間による差異が認められなかった。調査項目ごとにみると, 6才児においても, 長期保育群の方が有意をもって優れている項目が一つもみられなかった。 (3) 保育期間と社会的生活の習慣や態度との間には, 平均値からみると, 6才児では基本的生活の場合より以上に保育期間の群間に差異が認められ, 特に3年保育3 年目に著しい進歩がみられた。5才児では基本的生活の場合と同様に, 保育期間による差異が認められなかった。調査項目ごとにみると, 6才児においては, 数多くの項目に長期保育群の方が優れた成績を示していた。このことは, 特に, 言語表現的な行動特性に認められた。 (2) と (3) の結果は, 社会的生活の習慣や態度の形成には, 集団保育が重要な役割を果たすことを示し, そして基本的生活の習慣や態度の育成には, 家庭保育が重要な役割を果たすことを示唆するものと考えられる。 〈付記〉実験を実施するにあたっては, 常盤幼稚園長千代先生, 勝山幼稚園長三上君子先生, ならびに両幼稚園の先生と父兄にご協力をいただいた。ここに感謝の意をあらわす。

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