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文章基本信息

  • 标题:水平性概念の獲得に関する発達的研究
  • 作者:秋山 道彦
  • 期刊名称:教育心理学研究
  • 印刷版ISSN:0021-5015
  • 电子版ISSN:2186-3075
  • 出版年度:1969
  • 卷号:17
  • 期号:2
  • 页码:79-89
  • DOI:10.5926/jjep1953.17.2_79
  • 出版社:The Japanese Association of Educational Psychology
  • 摘要:

    本研究は水面の水平性概念の獲得過程を調べようという目的でおこなわれた。はじめに発達段階を調査するために, a, b, cの各問題系列が選択され, 小学1年から隔学年で中学3年にいたる被験者の水平性概念の発達段階が調査された。次に各発達段階にいる被験者5名ずつに対し, 認知的葛藤をひきおこし, 発達を促すと考えられる実験教育がおこなわれた。これらの調査, 実験の結果次のことが明らかになった。 1)第I段階: 水面を容器の枠に平行に描く段階 第II段階: 水面は容器の枠に平行ではないが傾斜して描き誤反応の段階 第III段階: 容器が球状の場合(a系列)は正反応で角状の場合(b系列)は誤反応の段階 第IV段階: 容器が角状の場合は正反応で角状の容器が傾斜した台にのっている場合(c系列)は誤反応の段階 第V段階: 全系列正反応の段階 と設定すると小1では第II段階の者が最も多く, 小3では第II・III・IV段階の者が比較的多く, 小5では第IV段階の者が最も多い。第V段階へは中3で約23の者がいたる。これをPiaget, J. の実験と比較すると, 第IV段階にいたる年齢が9-11才で一致するが, 第V段階に対応する水準は実験的には扱われていない。問題の困難度を高めると従来考えられていた発達段階の年齢的対応がかなり変動することが第2実験で示された。 2)各段階の被験者(合計20名)に対する実験教育は次のようになされた。第1段階から第II段階への発達は被験者との対話・被験者が粘土の半分はいった容器を少しずつ傾斜させ観察することによってなされた。第II段階から第III段階への発達は被験者との対話・被験者がたいらな台の上で水の半分はいった球状の容器を少しずつ傾斜させ台の背景にひかれた水平線と比較することによってなされた。第IV段階・第V段階の発達も同様の方法によってなされたが, たいらな台に角状の容器をのせる, 傾斜した台に角状の容器をのせる点がそれぞれ異なっている。実験教育の結果, 正反応数では一様に増加したが, 実験前と同じ段階にとどまった者5名, 1段階発達した者9名, 段階以上発達した者6名であった。これらの結果は認知的葛藤を被験者にひきおこし解消させることができれば, 水平性概念の発達を促すことができるという仮説をある程度検証している。 3)実験教育の過程で, むずかしい問題ほど言語的には正反応するが, 描画では誤反応するという現象がしばしばあらわれることが明らかになったが, この現象は今後解決すべき課題のひとつとなろう。

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