言語強化の情報的機能を明確にするために, 実験1では, 直後強化と延滞強化とを比較し, 後者の有効性を明確にした。そして, この事実をBuchwald (1963) の理論を確認するものと解釈した。さらに, 実験IIでは, 情報機能を学習すべき項目に関する情報と正反対への情報とに分離し, 前者の有効性を対再生方式による対連合学習事態で検討した。そして, この情報の効果は課題要求によって異なり, さらにまた, その効果は学習初期ではRの, 学習後期ではWの言語強化を受ける項目数によって変化することを明確にした。最後に, 直後強化か延滞強化かに関する問題を, 短期貯蔵と長期貯蔵との関連から検討した。