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文章基本信息

  • 标题:MFF課題における視覚走査方略に関する研究
  • 作者:佐藤 公治
  • 期刊名称:教育心理学研究
  • 印刷版ISSN:0021-5015
  • 电子版ISSN:2186-3075
  • 出版年度:1976
  • 卷号:24
  • 期号:4
  • 页码:224-234
  • DOI:10.5926/jjep1953.24.4_224
  • 出版社:The Japanese Association of Educational Psychology
  • 摘要:

    本研究では熟慮型, 衝動型がMFFテストの課題解決過程において取っている視覚的な探索行動をアイ・カメラを用いて測定し, その分析がなされた。 本研究の結果から言えることは次のようにまとめられる。 (1) 熟慮型は衝動型に比べて標準, 各選択刺激への注視数が多く, 長い反応潜時の間に多くの情報収集をする行動がとられていると考えられる。 (2) また熟慮型は刺激問を比較していく方法として, 「同一部分比較」」「連続比較」といった組織的な比較パターンを用いる回数が多い。 (3}衝動型は標準刺激のすぐ下に位置する刺激への注視が多くなる注視の位置による偏好がみられた。 (4) 熟慮型は組織的な比較パターンを多く用いてはいるが, 衝動型との間に走査方略のパターンの質的な違いは存在しなかった。このことからMFFテストの取組み方の違いとして熟慮型, 衝動型があるのではなく, ただ「同一部分比較」や「反復型」などの比較パターンを熟慮型が多く用いているというその量的な差にすぎないと結論づけられる。 (5) また熟慮型と衝動型の一方が有効な走査方略を用いているとか, 余分な情報をも収集するような注視行動が多くみられるということもなかった。 (6) 成人の場合には熟慮型と衝動型の注視行動は量的にも近似したものになっている。児童と成人の問には, 視覚的走査の発達的差異がみられ, 成人になると効率のよい走査を行っていくことが示された。 本研究では熟慮型と衝動型との間に視覚的走査方略の本質的な違いは見出されず, これまで熟慮一衝動性の発現のメカニズムを説明するものとして用いられてきたとの「方略上の相違」ということでは説明不可能であり, 新たな説明原理が必要である。また熟慮一衝動性を, Kaganの言うような情報処理の方略の個人差の次元として考えることにも疑問を持たざるを得ない。 確かにこれまで熟慮型は衝動型と比べてMFFテストに限らず他の知的課題においてもすぐれた成績を示すといわれ, そこではスタイルによる課題の取組み方の相違ということが考えられていたのであるが, これまでの研究の中にはいくつかの矛盾する結果も示されており, 必ずしも一貫した結論が得られているわけではない (Block 他1974, 臼井他1976)。 このような研究の段階にあっては, 我々は熟慮一衝動性について明らかにしなければならない問題を多数有しているが, -広く他の知的課題場面であるとか, 日常の行動場面との関連性の中で検討していくことがより一層必要となってこよう。

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