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文章基本信息

  • 标题:物語の理解, 記憶における認知的枠組形成の役割
  • 作者:丸野 俊一 ; 高木 和子
  • 期刊名称:教育心理学研究
  • 印刷版ISSN:0021-5015
  • 电子版ISSN:2186-3075
  • 出版年度:1979
  • 卷号:27
  • 期号:1
  • 页码:18-26
  • DOI:10.5926/jjep1953.27.1_18
  • 出版社:The Japanese Association of Educational Psychology
  • 摘要:

    本研究は, 基本的な物語のシェマがどの年齢段階でどの程度できあがっているのか, また認知的枠組形成のための先行オーガナイザー情報が後続する物語の理解・記憶にどのような効果をもたらすのかを検討するために企画された。被験者は平均年齢6才2か月の保育園児42名と9才2か月の小学3年生42名である。刺激材料としては, 33文からなり, 7つの事象を含んでいる「ぐるんぱのようちえん」という短い物語が用いられた (TABLE1 参照)。被験者は各年齢とも無作為に, 順序提示群, ランダム提示群統制群の3条件にふりわけられた。順序提示群とは, 7つの事象を絵にしたものを先行オーガナイザー情報として物語の展開通りに被験者に提示される群である。ランダム群とは7つの絵画情報がランダムに提示される群であり, 統制群とは, 絵画情報が与えられない群である。 実験は3つの部分から成っている:(a) 絵画的先行オーガナイザーによる枠組形成と物語の提示のセッション,(b) 理解テストおよび事象の自由再生テストを含む直後テスト,(c) 事象の自由再生のみを3日後に行う遅延テスト。(a) においては枠組形成後,“これから象さんの話をします。後でどんな話であったか私に話せるようによくおぼえて下さい」という教示のもとで物語が話された。主な結果は次のとおりである。 (1) 展開部, 終末部および因果関係の叙述での6才児の得点は9才児の得点とほぼ同じであったが, 9才児は 6才児よりも開始部の理解がすぐれていた (FIG. 1参照)。 (2) 事象の初頭と新近性部位での再生率は中間部位の再生率よりも高いという系列位置の主効果が有意であった。さらに直後再生における初頭と新近性部位における再生率 (それぞれ. 97と. 95) は, 遅延再生における再生率 (それぞれ. 95と. 93) と非常に類似していた (FIG. 2参照)。 (3) 9才児は6才児よりも事象の継時的順序性をよりよく再生した (TABLE 4参照)。 (4) 直後テストにおける順序提示群での順序性把握の得点は, ランダム提示群や統制群よりも優れていたが, 遅延テストでの3群間の成績には差異はみられなかった(FIG. 4参照)。

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