教育に係わる人々が学業不振の原因をどのようにみているかを知るために, 研究1ではそれを測定するためのケース評定尺度を作成し, 信頼性を検討した。研究IIでは, それを教師群, 母親群, 学生群の3群に実施し, 比較した。教師群は本人の能力の低さや性格上の欠陥を重要な原因とみなしていたが, 先生自身の教え方のまずさを原因として認めることには抵抗を示していた。一方, 母親群は, 先生の教え方のまずさも両親自身の指導のまずさも原因として重視していた。さらに, 原因帰属のさせ方と将来の成績向上の可能性との関係, および指導の際の賞賛・叱責の与え方との関係についても分析した。