被験者の大学生が, VTRの画像を通じて, 算数の文章題を解いている小学生の学習行動を観察した。被験者は情報群と非情報群に分けられ, 情報群には, 児童の算数の学力の分布についての情報が与えられた。非言語的行動を手がかりとして, どれだけ学習行動の予測 (文章題に正解しているか否か) が正しくできるかを調べた。 その結果, 情報の有無の主効果は認められなかったが, 高学力児の方が低学力児よりも正しく判断されること, および難問題の方が易問題よりも正しく判断されることが認められた。また情報の有無と学力の高低との間に, 交互作用が認められた。