本研究の目的は, 中学生の心理的ストレス反応尺度を構成し, 相互独立性・相互協調性との関連を明らかにすることであった。中学生1,112名を対象とし, 相互独立性・相互協調性との関連を検討したところ, 以下の点が明らかになった。(1) 言語的主張の高さとストレス反応の低さには関連があること,(2) 評価懸念の高さとストレス反応の高さには関連があること,(3)相 互独立性・相互協調性の組み合わせパターンにより解釈可能な4群が抽出された,(4) 相互協調性優勢群は他の群に比べてストレスが高い。以上の結果より, 相互協調性優勢群の子どもに対する援助の重要性が示唆された。