P型とM型の2つの監督条件のもとで高等看護学院生4名がIBMパンチカードのパンチ数を数えるという作業した。その間の生理的変化が左手第三指指尖に装着された光電式プレティスモグラフピックアップで記録され, P条件では条件前時にくらべ条件時で振巾が減少すること, M条件では条件時に振巾が増大することが認められた。この生理的変化にみられる条件差が一方で得られた生産性や質問紙でとられた監督者に対する敵意, 実験状況のもつ不安さ, 監督行動に対する感情値などとつき合されて, P条件・M条件のもつ生理心理学的意味づけが試みられた。その結果, P条件はストレス様の刺激効果を被験者に与えていること, M条件はP条件にくらべ被験者により快的な刺激効果を与えていることが明らかにされた。