文章基本信息
- 标题:無菌ラットのタンパク質代謝に関する研究 (第1報)
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- 作者:鷲見 幸子 ; 宮川 正澄 ; 外川 嘉子 等
- 期刊名称:日本栄養・食糧学会誌
- 印刷版ISSN:0287-3516
- 电子版ISSN:1883-2849
- 出版年度:1970
- 卷号:23
- 期号:2
- 页码:108-113
- DOI:10.4327/jsnfs1949.23.108
- 出版社:Japanese Society of Nutrition and Food Science
- 摘要:自然界にすむ動物の体内には種々な微生物が常在しているが, それらの微生物がタンパク質代謝にいかなる影響を及ぼしているかを見るために無菌ラットを用い, 1時間以内に一定量の食餌を食べさせた後, 時間を追って血中遊離アミノ酸量を測定した。結果は次の如くである。 (1) プラズマ中の遊離アミノ酸全量は食後3時間から5時間にかけて上昇, その後18時間には下降するが, 18時間までのいずれの時点においても自然ラットの方が無菌よりも多かった。24時間で両群のアミノ酸量はほぼ同量となり, その後48時間 (飢餓時) では反対に無菌の方が多くなった。 (2) 個々のアミノ酸の時間的変動は必ずしも上記の如く一定していないが, 上昇下降の傾向は両群共よく似ている。しかし量的には自然対無菌の比率をとって見ると, 3時間, 5時間共通して高いのはアルギニン, プロリン, アラニン, ロイシン, チロシン等で, これらのアミノ酸に比べて低いのはグルタミン酸, フェニールアラニン等である。即ちグルタミン酸は3, 5時間の時点で量的には無菌と自然は殆んど変わりなく, フェニールアラニンは自然の方がむしろ低くなっている。 (3) 必須アミノ酸と非必須アミノ酸の比率は3, 5, 18, 24時間では無菌が高く, 48時間では無菌の方が低いように思われるが, 有意の差があるかどうかはわからない。 (4) プラズマ中のタンパク量は遊離アミノ酸とほぼ同じようなカーブであるが, 全体を通じて自然の方が高い。 (5) 胃および肝重量は無菌の方が少なく, その体重比もまた無菌の方が低い。