2000年10月から2001年8月までのChristian Hospital Chandraghonaの分娩数は651例、うち妊産婦死亡は4例であった。子癇発作症例は11例あり、妊婦の平均年齢は22.1歳で10名が初産婦、1名が1経産婦であった。転帰は妊産婦死亡2名で、軽快退院が9名、分娩となったのは10名(生産8名、死産2名)であった。分娩形式は正常経膣分娩8名、鉗子分娩1名、帝王切開分娩1名。妊婦健診受診回数は未受診10名、定期受診1名。子癇発作発症の時期は妊娠後期9名、産褥2名であった。子癇発作発症から来院までの時間は5時間以内が9名で母体死亡となった2名は発症から10時間以上たって来院した2例であった。子癇による妊産婦死亡を減らすためには妊婦健診の推奨と異常を認めた際の早期受診を促すための妊娠中の合併症に関する知識の啓蒙が不可欠と考えられる。