マラリアは、年間150-270万人の死者を出している重要な寄生虫疾患である。最近敏速なimmunochromatographic test(ICT)が開発されたものの、開発途上国においては、依然としてギムザ染色した厚層、および薄層塗末標本の顕微鏡診断が標準的な方法である。今回の研究において、我々は、マラリア流行地で使用可能な発光ダイオード(LED)を用いたライトボックスを開発し、その有用性をマラリア流行地のソロモン諸島マライタ州の数カ所の診療所で調べた。その結果、このライトボックスを試用した検査技師のすべてが、「マラリア診断に有用なツールとして期待できる」。と回答した。