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  • 标题:高速液体クロマトグラフィーによる尿中アセトンの分析
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  • 作者:吉川 正博 ; 嵐谷 奎一 ; 児玉 泰
  • 期刊名称:Journal of Occupational Health
  • 印刷版ISSN:1341-9145
  • 电子版ISSN:1348-9585
  • 出版年度:1994
  • 卷号:36
  • 期号:2
  • 页码:64-65,A22
  • DOI:10.1539/joh1959.36.2_64
  • 出版社:Japan Society for Occupational Health
  • 摘要:

    アセトンは産業現場で広く使用されている有機溶剤である.生体内に吸収されたアセトンの一部は,代謝を受けずにそのまま尿中に排泄されることが知られている.アセトンの生物学的暴露指標として,尿中アセトン濃度の測定が広く行われている.尿中アセトンの測定法はこれまで吸光光度分析法,ガスクロマトグラフ分析法,ヘッドスペースガスクロマトグラス分析法が報告されているが,これらの分析法には特異性に欠ける点,種々の技術的問題点や高価な機器を必要とするなど,必ずしもルーチン分析に適しているとは言い難い.そこで著者らは2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)を用いたアセトンの誇導体化,有機溶媒抽出,逆相高速液体クロマトグラフィー(HPLC)から成る尿中アセトンの分析法を検討した. 標準液または尿0.5 mlを共栓試験管にとり, 0.25% DNPH溶液0.4 mlを加えて5秒間撹拌した. 5分経過後, n -ヘキサン3.0 mlを加えてアセトン-DNPH誇導体を抽出した. n -ヘキサン層2.0 mlをとり,濃縮乾固し,アセトニトリルに溶解しHPLCに注入した. HPLCの条件は次のとおりである.分析カラムにはTSK gel ODS80TM (4.6 mm i. d.×150 mm),移動相にはアセトニトリル-水(80:20, v/v)を用い,流速は1.0 ml/minとした. DNPH誘導体の検出には365 nmを用いた. 本測定法は尿中に存在し, DNPHと反応するヒドロキシアセトンやアルデヒド及び他のケトン類(メチルエチルケトン,メチルイソブチルケトン)とも完全に分離できることが分かった.検量線は少なくとも2.70 mmol/ l までは直線性を示し,検出下限は1 μmol/ l であった.アセトン-DNPH誘導体の安定性を検討した結果, 4℃保存では少なくとも2日間は誘導体の濃度に変化は認められなかった.また,回収率,再現性とも良好な結果が得られた.したがって,プレラベル法を用いた本HPLC法は簡易,迅速で多量の検体を処理するルーチン分析に有用であると思われる.

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