食肉処理業および食肉販売業におけるニワトリの各臓器のthermophilic Campylobacter 汚染状況を調査検討した. (1) 各臓器の検出率は, 腸内容, もも肉, 心, 肝および筋胃について, それぞれ51.7%, 38.5%, 35.0%, 27.5%および27.3%であった. (2) 食肉販売業および食肉処理業におけるthermophilic Campylobacter の検出率はそれぞれ48.9%および22.0%であった. (3) 分離菌株35株はすべて馬尿酸加水分解陽性であった. C. coli は全く含まれていなかった. また, 硫化水素を産生する生物型2は3株, 残り32株は産生しない生物型1であった. 血清型は6型に型別できた. 型2が14株, 型11, 12および15がそれぞれ5株, 型1が2株および型5が1株であった. 型別不能は3株 (8.6%) であった.