新しく指定された淡水性の食中毒菌である Aeromonas と Plesiomonas について1985年, 広島県芦田川を中心に生態調査を行い, 次の結果を得た. 1) 運動性 Aeromonas は河川において年間を通して (10~102/ml) 分布しており, 従属栄養細菌の主要フローラであったのに対し, 海水や藻類の増殖がみられる河口湖では低い菌数であった. 2) 河川上流では菌種別にみると A. sobria が優勢で, 徐々に A. hydrophila, A. caviae も増加した. とくに, 生活排水を含む小河川および海水で A. caviae , 河口湖では A. sobria が優勢であった. 3) P. shigelloieds の菌数は河川においては夏季に多くみられ (1~10/ml), 地点間で大きな差はみられなかった. 4) A. hydrophila, A. sobria では溶血性を示す株が多く分離された. これは, VP, グルコン酸酸化, ガス産生陽性の各性状と相関がみられた. 5) 分離培地として, 運動性 Aeromonas はmodified-PXA寒天培地, P. shigelloides はmodified-SS寒天培地を用いて良好な結果を得た.