ユビキタスコンピューティング環境に関する研究領域の1つにコンテクストアウェアネス(Context-awareness;状況依存性)があり,物理空間とサイバー空間に張り巡らされたセンサとアクチュエータの連携による新たな産業やサービスの創出が期待される.しかしながら,このような環境の特徴の1つに超多様性が挙げられ,アプリケーション開発にあたってもこれを考慮する必要がある.これまで我々はコンテクストアウェアなアプリケーション開発のためのフレームワークを提案し,その中でコンテクストに関する情報をその本来の情報であるベースコンテクスト情報とこれを処理するためのメタコンテクスト情報に分離し,フレームワーク内でメタコンテクスト情報を適切に処理することを提案してきた.本論文では,様々なメタコンテクスト情報をフレームワークに対して柔軟に定義・追加可能とする機構について述べる.また,アプリケーション開発を通してフレームワークの評価を行う.