通信プロセスモデルは,同時に実行される複数のプログラムが互いに同期通信を行いながら計算が進行する計算のモデルである.通信プロセスモデルは一般的な表現能力を持ち,通信による観測という観点から柔軟な抽象化が可能である.本チュートリアルでは,通信プロセスモデルの代表的な操作的特徴付けである代数意味論を基本として,ソフトウェアに対するモデル化について述べる.