ローカルポリシーに違反するアプリケーションの実行を抑止する機構が数多く提案されているが,動的検出によるものは問題箇所で場当たり的に実行を突然アボートするなど,利用者の観点からは不便なものが多い.本稿では問題のある機能を自動的に無効にした上でアプリケーションの機能を限定して実行できる機構を提案する.モジュール化されたアプリケーションにおいて,ポリシーに違反するモジュールを静的プログラム解析により検出して自動的に切り離したり,コード埋め込みによる動的解析で実行時に該当機能が呼び出されないようにする.また,GUIアプリケーションにおいてウィジットツリーの解析により,切り離されたモジュールを呼び出しているメニューアイテムやボタンを無効にするなど,利用者が禁止された機能を選択できないようなコード変換を行う.今回,統合環境Eclipseにおいて,本機能を実装した.