本研究では連想アスペクトと呼ぶ言語機構の評価を行う. 連想アスペクトはAspectJ のようなアスペクト指向プログラミング言語を拡張し, オブジェクトのグループにアスペクトのインスタンスを関連づける機構として提案されている. 連想アスペクトはオブジェクト間の協調動作のような関心事をモジュール化するのに有用であると予想されるが, 実際のアプリケーション記述でそれを確かめた例はまだない. そこで本研究では, オブジェクト指向言語で記述された複数のアプリケーションを連携させて1 つのシステムを構築する際に連想アスペクトを利用し, その有用性を他のプログラミング手法と比較する. 具体的にはテキストエディタ, コンパイラ, 開発プロジェクト管理システムを連携させて統合開発環境を構築する例を用いる.