セマンティックWebの研究の重要な一項目として様々な意味表現間の相互関連の表現が含まれる.これはオントロジーと呼ばれてはいるが,知識表現の研究の一部とみなすこともできる.実際問題として,1960年代から1970年代に知識表現の分野で盛んに議論されてきた問題がオントロジーの名の下に再議論されていることも少なくない.同じ問題を繰り返し研究する無駄を避けるためにも歴史を再訪する必要があろう.本稿はそのような意図に基づいて知識表現研究の歴史を概観する.知識表現を語るために避けて通れない推論研究の歴史についても概観する.