ソフトウェア開発組織における情報の流れを確率ペトリネットで形式化する試みについて述べる.確率ペトリネットにおける定常状態解析を用いて,組織における情報の流れの効率を求める.そして,James Coplienの経験的組織パターンのうち2つのパターンを取り上げ,それらが情報の流れの効率をよくするのに確かに効果的であることを検証する.現実の開発組織における情報の流れの効率化のための具体的方法についても考察する.