ソフトウェアの多機能化に伴って,その操作方法は複雑化している.そのため,ユーザに対してソフトウェアの操作方法を簡単,効果的に学習させるための支援が必要となってきている.チュートリアルシステムは,実際のソフトウェア上で操作を実演することにより,ユーザに操作方法を学習させるシステムであり,高い有用性を持つ.しかしながら,チュートリアルシステムを新たに作成するためには大きな労力が必要となり,時間的制約や金銭的制約などの点から困難であることが多い.本手法では,ユースケース図, シーケンス図, テストデータを基にして, チュートリアルシステムを生成し,ソフトウェアに付加することを目的とする.具体的には, ユースケース図から抽出した機能名,シーケンス図から抽出した操作情報,テストデータから抽出した入力文字列および選択内容, の各情報を利用する. 本論文では,本手法によりチュートリアルシステムを作成するために必要となる労力と,チュートリアルシステムの操作の再現性を評価した.