本論文では,組込みシステムに適したコンポーネントシステムと,その実現に用いるインタフェースジェネレータについて述べる.本コンポーネントシステムは,コンポーネントを静的にインスタンス化・結合する静的なコンポーネントモデルを採用している.コンポーネントの属性情報やコンポーネント間を結合するためのコードはジェネレータにより静的に生成されるため,インスタンス化や結合にかかる実行時のオーバヘッドをなくせる.さらに,コンポーネント間を結合するコードをジェネレータにより最適化することで,コンポーネントを呼び出すオーバヘッドを最小限に抑えることができる.シリアル通信インタフェースドライバのコンポーネント化を例として,コンポーネント化に伴うオーバヘッドやソフトウェアの記述量などを評価することで,インタフェースジェネレータの有用性を示す.