近年の統合開発環境には,開発者がプログラムのソースコードに対して行った編集操作を自動的に記録する機能が組み込まれてきている.このような機能により,過去のプログラム変更を詳細に調査することができる.しかしながら,一般的に記録される操作の数は膨大であるため,人間が操作履歴をひとつひとつ調査することは現実的ではない.また,個々の編集操作を直接見るだけでは,全体としてどのようなソースコード変更が行われたのかを推測することは困難である.これらの問題を解決するために,本研究では,編集操作再生器OperationReplayerを提案する.本ツールにより,編集操作を時系列に沿って再生したり,過去のソースコードの任意の状態を復元したりすることが容易となる.さらに,本ツールは,利用者が編集操作を柔軟に視覚化することを可能とするハイライトプラグイン機構を備えている.これにより,膨大な編集操作をさまざまな観点で概観することが容易となる.また,本論文では,ハイライトが有用となる3つの事例を示す.