文脈指向プログラミング(Context-Oriented Programming: COP)は,文脈に依存した振舞をモジュール化するためのプログラミングの方法である.COPに対する関心が高まるとともに,特徴の異なる様々なCOP言語がこれまでに提案されてきた.本稿では,まず代表的なCOP言語が共通して持つ言語要素について解説する.そして,それらの言語要素それぞれについて,個々のCOP言語を,いかにその言語要素を実現しているかについて分類し,それぞれの特徴について解説する.またCOP言語の今後の展望について,著者の考えを述べる.