近年, 過剰ストレスを訴える労働者が増えており, 職場におけるストレス対策は重要課題の一つとなっている. ストレス対策としては, 二つの方向からのアプローチ, つまり, 職場におけるストレッサーの軽減と労働者一人ひとりのストレス耐性の向上が必要とされていることから, それぞれにおける看護職の役割と職務についてまとめた. 看護職は, ファーストラインプロフェッショナルとして, 常に労働者の身近かにあり, 労働者一人ひとりが健康的にかつ自主的に生きていくことを支援し, QOLの向上に貢献することをめざしている. そのため, ストレス対策における看護職の役割は, 今後ますます重要性を増すといえよう.